ゲーム依存

 

「学校に行かずゲームやスマホばかりしている。」「宿題も勉強もせずゲームやスマホばかりしている。」と悩む保護者は多いです。人間の脳内には報酬系という神経回路があります。欲求が満たされるとドパミンという神経伝達物質が活性化され快楽を感じます。どういう時に報酬系の神経回路が活性化されるか?それは、欲しい物が手に入った時、美味しいものを食べた時、美しいと感じた時、面白い時、何かを達成した時、人に褒められた時、酒・たばこ・ギャンブル・ゲーム・スマホをしている時です。この、酒・たばこ・ギャンブル・ゲーム・スマホをしている時が厄介です。なぜなら、これらは他の行動に比べて簡単に短期間で報酬系が満たされるからです。ゲームは武器やアイテムを集め課題をクリアしていき、少し頑張っただけで次のステージにステップアップできるようになっています。ゲーム制作側はとても巧妙に人間の報酬系をコントロールしています。この簡単に短時間で手に入る快楽が癖になると(長時間ゲームやスマホをしていると)、他の長時間かかる報酬系を満たそうとしなくなります。現実は地味なことの繰り返しなので、報酬系が満たされるにはゲームやスマホより時間がかかるのです。簡単に短時間で報酬系が満たされること(ゲーム、スマホ)に慣れてしまうと依存になるのは当然。子供たちがゲームやスマホを始める時、保護者はこのことをよく理解しておかないといけません。ゲームやスマホを始める前に、日々長期的な報酬系を満たしてあげていることが大切なのです。そうすることで、生活を乱されることなくゲームやスマホを楽しむことができるのです。