お茶の心①
千利休は『喫茶指掌編』で「物事に思慮せず、ただ指当る風情にて、茶をせよ。」と言っています。「あれこれ考えずに、さし当たってみるという気分でお茶をしなさい。」ということです。これは日常生活でも当てはまります。あれこれ理屈を考えずに、与えられた機会を素直に受け止めて実行すればいいのです。後先の事を考えるのは大事ですが、考えすぎてしまうと大切な機会を失うことになります。人生には逃してはいけないチャンスが転がってきます。今つかみ取らないと二度と巡り合えないチャンスというものがあるのです。それを自分のものにするかしないかで後の人生が変わってきます。今を逃したら、その時間は二度と戻ってきません。