保護者の悩み

 

夏目漱石の小説「三四郎」の中に、三四郎が熊本から東京へ行く汽車の中で「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中は広いでしょう。」という会話があります。その会話から思うことがありました。保護者の立場として子供にどのように対応したらいいのか悩むことは多いです。大切な子供に日々向き合っている証拠で、とても立派なことです。そんな時は誰かに相談すれば良いのです。ただ、何でもかんでも相談してその通りにしようと思うのはいけません。「怒っても良いのか?」「無理やり学校へ連れて行っても良いのか?」「ゲーム時間を制限していいのか?取り上げていいのか?」等。その時の判断はその時の子供のコンディションによっても変わります。そのような変則的な内容まで他者に頼ってしまうととても危険です。結局、子供にとってマイナスになってしまうこともあります。各自の問題を俯瞰できるように、大まかな事を相談するのは良いと思いますが、詳細なその時々の対応は子供と向き合っている保護者が自分の頭で考えないといけないのです。人は考える事を辞めてはいけません。他人任せにしては良い方向に向かわないです。ましてや自分の大切な子供のことならより一層考えてください。躾を含めた子育ては、他人ではなくその保護者がするのです。人は考えることができます。